都内在住のバイク乗り共通の悩みは、洗車だと思います。
車はコイン洗車やガソリンスタンド等いろいろな選択肢がありますが、
バイクを洗車する場所が本当にない…!
洗車用具を背負ってコイン洗車に行ったこともありますが、
バイクだと高圧洗浄の時間が余るんですよね。
そもそも、バイクに高圧洗浄ってのもすごく気を使いますし。
そんな時に頼りになるのが、水なしで洗車ができるケミカルたちです。
各社から様々なスプレーが発売されていますが、実際の使い心地を私のバイクで試してみましたのでレビューします!
今回使用するケミカルたち
今回の実験に使用したケミカルは、以下の2種類です。
バイク用品店やホームセンターなどで、一度は目にしたことがあると思います。
エントリーNo.1 プレクサス
いたる所で売られているので使っている人も多いかと思いますプレクサス。
もともとは戦闘機のキャノピー部分をクリアに保つ為に作られたらしく、心をそそる要素は完璧ですね。
公式サイトによると、
「過酷な環境下でも傷つけることなく洗浄・コーティングが行えるよう作られたその性能は、米軍品質検査基準「Fed・Spec・P-P-560」をクリアしており、レースのような過酷な状況でも愛車を綺麗に保護するため、モータースポーツ界で重宝されています。」
とのこと。
米軍の品質基準はよくわかりませんが(小声)、すごそうです。
3種類のサイズがあり、
Sサイズ 1,200円+税
Mサイズ 3,500円+税
Lサイズ 4,800円+税
となっています。
上の写真はMサイズですが、ケミカル類の中では割高な部類に入りますね。
(ドンキホーテのような量販店、あるいはAmazonで買うのが一番値段が安いです。Mサイズが2,000円程度で売っていたりします。)
一応、Amazonのリンクを貼っておきます。
エントリーNo.2 FW1
はい、FW1です。見たことがない方もいるのでないでしょうか?
いかにもアメリカチックなパッケージが好きです。
2011年に日本上陸はしていたようですが、まだ知名度が薄くカー用品店やバイク用品店、ホームセンターやショッピングセンターの駐車場で実演販売をしていたりします。
もともと軍用に開発されたプレクサスとは違って、こちらは当初から洗車を目的に開発された商品のようです。
サイズは1種類のみで、定価は2,400円+税です。
NAPS、2りんかん等のバイク用品店での実勢価格は2,200円+税あたりですね。
単位量あたりの価格は、FW1の方がお安いです。プレクサスと違い、FW1はドンキでは見かけません。
汚れたバイク
今回レビューに使うのは、私の愛車FXDBです。
2011年式のストリートボブ。ダイナファミリーのハーレーです。
マンションには幸い屋根付きのバイク置き場がありますが、
ストリートボブの全長が長すぎて、リヤフェンダーが完全に雨ざらし状態なのです…。
というわけで、今回は3ヶ月の放置によりすっかり汚れたストボブのリヤフェンダーを綺麗にする比較評価を行なっていきます。
お題はこれだ
プレクサスとFW1に競っていただくお題のリヤフェンダーは、こんな感じに汚れています。
本当に、ここまで汚しちゃってごめんねという感じです。
ここを左右に区切り、それぞれ試してみます!
マスキングテープが可愛いのは許してください。奥様から拝借しました。
対決!実際に使ってみた感想
今回は比較レビューなので、使用の条件を一緒に揃えます。
・事前に水洗いをせずにリヤフェンダーを綺麗にする(無水洗車しかできない環境を想定しています。実際は小傷を避けるため砂埃は水であらかじめ落とした方が良いんですが、それができたら水洗い洗車してるわ!って感じですよね。)
・スプレーをひと吹きしてから拭きあげる
・拭き上げには新品のマイクロファイバークロスを使う
マイクロファイバークロスは、これが品質とコストのバランスが良いですね。
色で使い道を分けるのが個人的には便利ですが、
汚すしとにかく枚数が欲しい!という方はこっちもオススメです。
というわけで、いってみましょう!
エントリーNo.1 プレクサス
早速、プレクサスをシュッと吹いてみます。
比較的水っぽく、少し広がるイメージです。
浸透性が高くクロスにすぐ染み込むので、プレクサスで湿ったクロスで汚れを拭き取る印象の使い心地。
何往復か拭きあげると、すっかり綺麗になりました。
拭き上げた表面はすべすべしていて、指がスルッと滑るイメージ。
エントリーNo.2 FW1
さて、対抗馬のFW1です。
FW1、缶を振った時の感触がプレクサスとは違います。
中に球が入っていて振るとカチカチ言う、ペイント用のスプレーに使われている"あの缶"です。
そのせいもあってか、吹き付けた時の感触も全く違います。
プレクサスが「シュッ!」と出るのに対して、
FW1は「ジュッ!」っと出てきます。泡が出てくるとイメージしていただければ間違いありません。
プレクサスがすぐクロスに染み込んだのに対して、FW1はしばらくクロスとボディの間に残ります。
残った泡を伸ばしながら、ボディを磨きあげるイメージなのがFW1です。
プレクサスは拭き上げ。FW1は磨き上げ。
仕上がりはこんな感じ。
プレクサスで拭き上げた表面はサラッとして指がすり抜けましたが、FW1で磨き上げた表面は若干しっとりしていて、ヌルッとした光り方をします。
水垢の洗浄力は、FW1の方が強めです。
プレクサスで4回こする汚れを、FW1は2回で落としてくれる感覚です。
並べて比較してみる
右がプレクサス。左がFW1です。
写真だと本当にわかりづらいです。ごめんなさい!笑
ビルの映り込み方が若干違っていますが、プレクサスの方がくっきり映り込みます。
触った感じは、先述の通り、プレクサスがサラサラ。FW1はヌルテカです。
結論
プレクサスとFW1、両方を同時に使ってみた結論ですが、これは好みで選んで良いものだと思いました。
サラッとした使用感、サラッとしたツヤ感で決めたい方はプレクサス。
磨き上げるような使用感、ヌルッとした妖艶な見た目にしたい方はFW1。
これは「良し悪し」ではなく、「違い」の概念です。
使ってみると想像以上に使い心地が違いますので、どちらも使ってみて好みのほうを愛用していく使い方が良いかもしれませんね。
ネット上の口コミや、店員さんのアドバイスも有効かもしれません。どちらも非常に評価も高く、評判の良いケミカルですよ。
個人的な感想ですが、ヘルメットやシールドを綺麗にするのはサラッと使えるプレクサスの方が良さそうです。
ここだけ注意点!
これだけ使い心地の違う両者ですが、共通の注意点があります。
それは、「操作に関わる場所には使わない」こと。
施工後は表面がスベスベしすぎますので、レバー類、ペダル類、シート等の安全に関わる場所には絶対に使用しない方が吉です。
昔CB400やCB750に乗っていた時にもプレクサスを使っていましたが、タンクに使うとニーグリップが本当に滑ります。苦笑
どちらのケミカルも、安全に関わる操作を行う場所以外、メーターやタンク、ヘッドライト、ホイールには場所を選ばずバッチリ使用できます。
FW1は油膜も取ってくれるみたいですね。
プラスチックの成型色になっている黒いパーツも、深いツヤが出ます。
もちろん車にも使えますが、面積が大きいので現実的には厳しそうですね。
というわけで、今回は水を使わない洗車に重宝するケミカルの比較インプレッションをお送りしました!