バイク乗りなら知らない人はいないであろうAraiから、
いまどこの店頭でも欠品が続く話題のモデルが発売されました。
その名も、「RAPIDE NEO」(ラパイド ネオ)。
今回は、この話題商品のぶっちゃけレビューです。
そもそもラパイドネオって
説明不要です!って人が多そうなので、軽く流します!笑
アライの伝統的なモデルであるラパイドが、現代の技術を使って…という、最近流行りのやつです。
ネオクラシックブームってやつですね。
いや、本当にかっこいいんですよね。デザイン。
クラシックなバイクだと、ベンチレーションやウイングでブリブリしたヘルメットってなんとも言えぬ「コレジャナイ感」が出てしまう。
「このシンプルさ!欲しかったやつ!」
と、多くの人が思ったがゆえの品切れ続出なんだと思います。
伝説の3本スリットが!とか、
アライのこだわりSNELL規格が!とか、
エアフローライナーベンチレーションが!
とかはいろんなところで説明されていますからもう良いですよね。笑
届いた!
早速、使ってみたレビューをお届けします。
ちなみに、私は普段以下のヘルメットを愛用していますので
それらとの比較をしたインプレッションとなります。
・Arai RX-7 X (メイン使用。街乗りからツーリングまで。)
・Arai VZ-RAM (PCXでの通勤と、ゆるっとお買い物用。)
・Buco EXTRA BUCO (おしゃれ街乗り用。)
(2020年7月追記) 新しいヘルメット買いました。良ければこちらもどうぞ。笑
ジャーン。
「え!バイク、え??」
という声が聞こえます。
はい、バイクを乗り換えたので、その話はコチラで。笑
ラパイドネオ自体は2019年3月初頭に発売されていたのですが、
XLサイズはしばらく出荷がなく、4月の1週目のタイミングでようやく入荷の連絡がありました。
初めて知ったのですが、ヘルメットメーカーは一番数の出るM/Lのサイズをまず生産し、数の出ないXLサイズはだいたいM/Lの発売から数週間後にやっと店頭に並ぶんですね。
使ってみた
予約をしていた和光2りんかんで内装の微調整とインカムの移植をしていただき、いざ走行です。
ぶっちゃけ話ですが、店舗で買うよりもネットで買った方が2,000~3,000円程安いです。
ただ、店舗によっては「フィッティングサービス」をやっています。
今回私もやっていただいたのですが、吊るしの状態でかぶるのと、内装の微調整を行った後の状態とでは驚く程の違いがありました。
2~3,000円の差でこのかぶり心地の違いを得られると考えると、私は正直、店舗での購入を推します。(決して回し者ではありません。)
※発売から約1年が経過し、流通量も販売価格もだいぶ落ち着いて着ました。中古も出回るようになりましたね。
アライ (ARAI) フルフェイス ラパイドネオ (RAPIDE NEO) フラットブラック
下道編
結論を先に言います。下道ではとにかく快適です。
季節柄まだ暑くないですが、ベンチレーションが少ないからと行って蒸れを不快に感じるようなことは今の所ありません。
信号待ちで建物のガラスに映る自分をみて、かっこいいなぁと思える良いヘルメットです。
デザインさえ気に入っていれば、下道での使用は100点満点です。
RAPIDE NEOを引き立てる、シックなパーカーを買った紹介はコチラ。
高速道路編
こちらも結論を先に言います。厳しいです。笑
ベンチレーションが無いのはまだ暑い季節では無いので、全く問題ありません。
一方で、整流板が無いとこんなに変わるのかと驚きを受けました。
これまで使用してきたRX-7Xとの比較ですが、とにかく頭の姿勢が安定しません。
常に風と戦っているようなイメージです。
※これに関しては、RX-7Xが優秀すぎるという説が自分の中では有力です。
価格も違いますし、ラパイドネオはそのデザインだけで「食ってる」ヘルメットだと思います。
新しく購入したバイクに合うと目論んでラパイドネオを予約購入しましたが、
・高速道路を使った、快適に移動したい長距離ツーリング→RX-7X
・下道メインのツーリングやおしゃれに決めたい街乗り→ラパイドネオ
と行った使い分けになりそうですね。
各部の観察
このままだと「高速道路には向かないラパイドネオ」というイメージで終わってしまいますので、少し名誉挽回のコーナーを設けます。
デザインは、本当にかっこいいんです。笑
近所に店舗がなくて見れない!という方のためにも、ラパイドネオの各部を観察してみましょう。
まず、おでこにあるAraiロゴです。ステッカーです。
4色あるうちの、白以外の3色は切り文字ステッカーです。
白だけは、いわゆる普通のステッカーなんです。(これ実は少し不満)
そして、RAPIDEのトレードマークでもあるアゴの3本スリット。
これはくり抜かれたような作りになっていて、裏側にシャッターが付いていますので外気の入り方の調整が可能です。
不思議なもので、くり抜かれた断面には塗料が乗っていません。
断面が影となってこのスリットを際立たせている!
という見方もできますが、あえてそうしているようには見えないですね。
後頭部に付いているスリットも同様の処理です。
ちなみに、このラパイドネオで穴が空いている部分はこの2箇所だけなんです。
アゴの3本スリットと、後頭部のアウトレットの部分以外は、つるんとした成型になっています。
このつるんとした形、いかにも磨き甲斐がありそうです。笑
もう少し使ったら、プレクサスで磨いてみよう…。
さて、そのまま後頭部をみていきましょう。
大きく目立つのは、このステッカーですね。
SNELLだよ!と激しく主張しています。
これも通常のステッカーですので、気に入らなければ剥がすことも可能です。
特に格好の悪いステッカーでは無いので、私はこのまま使用することにしました。
また、アウトレットがもう一箇所あります。
後頭部首元にも、走行風で負圧となった空気が出てくる仕掛けが潜んでいます。
この部分の構造は、RX-7Xと一緒ですね。
最後に、シールドです。
ラパイドネオの賛否を呼んでいるのがこのシールドです。
ライトスモークが標準で装着されていますが、
PINロックのつけられないタイプのシールドが付いているのです。
RX-7Xのシールドとは互換性がありますので、私はRX-7Xに着けていたシールドをラパイドネオに付け替えて使用しています。
こうすることで、PINロックも使用可能になります。
既製品で対応できるので、選択肢に困ることはなさそうですね。
アライ(ARAI) ヘルメットパーツ 1058 VAS-V MVシールド スモーク [VAS-V MAX-V SHIELD] (旧品番:1058) 011058
また、アライヘルメットの特徴でもあった可動部のカバーも、ラパイドネオではカバーが無くなってむき出しになっています。
シールドを留めている銀色のボルトのような部品も、プラスチックで出来ていてすぐ舐めるとの報告も出ているようなので、
シールド交換の際は細心の注意を払っていただいた方が安心です。
まとめ
いちユーザーの感じたことを書いてきました。
最近のネオクラシックブームの真っ只中において、現在のところこれ以上ないヘルメットが出てきたなという感想を抱いています。
高速ツーリングは確かに厳しいものがありましたが、
あくまでも6万円近いRX-7Xとの比較であることを忘れないでください。
普段は手頃なヘルメットを使用していて、AraiやSHOEIのヘルメットが初めてだという人は、間違いなく感動するかぶり心地だと思います。
そこは世界の一流ライダーがこぞって使用するAraiですので、心配の必要はありません。
バイクや私服に気軽に合わせられるおしゃれなヘルメットが、
Araiの一流クオリティで発売されたことに大きな大きな意味のあるモデルだと私は思います。
(SHOEI グラムスターの登場も気になりますね…。)
2020年になって、新色が追加されましたね!
ブラックやシルバー系のバイクに映えそうなイエローが個人的には一押しです。
欲しい!と思った時が買い時。
バイクのシーズンを目一杯楽しむためにも、早めのチェックをおすすめします!
アライ (ARAI) フルフェイス ラパイドネオ (RAPIDE NEO) 白 55-56cm RAPIDE-NEO_WH55
ではでは!