バイク移動をするとき、どうしてもつきまとうのが「積載」の問題。
リアボックス付きのスクーターや、アドベンチャータイプのバイクなら良いけども、
僕のZ900RS Cafeはどうしても積載力がありません。
と言うわけで、バイクでの通勤時、外出時には何かしらのバッグを身に着けることになります。
今回は、僕がたまたま見つけたバイク用バックパックの新スタンダードとも言える商品のレビューをお届けしますのでよろしくお願いします。
バックパック共通の悩み
レッグバッグやヒップバッグじゃちょっと足りないし、シートバッグを付けるほどでもない。
そう。バイクに乗る時って、だいたいそんなもんですよね。だからバイク乗りにはバックパックが欠かせないんです…。
僕が今使っているバックパックは、3種類あります。
・MYSTERY LANCH FRONT:普段着で街を歩くとき&普段着でバイクに乗るとき用。
・ENDURISTAN HURRICANE 25L:通勤用。完全防水でどんな雨もへっちゃら。
・BOBLBEE Megaropolis 25L:気分で使う。最後に使ったのは半年前…
これらどれもに共通して言えることは、
・大きめの容量 (小さかったらヒップバッグで良いもんね!)
・頼れる機能性 (防水、衝撃吸収、多彩なポケット)
・バイクに乗ったときの安定感 (体の前で固定できる。これ大事。)
ですね。
ところがもう一つ、全てのバックパックに当てはまる致命的な部分があります。
それは、
「 背 中 が 暑 い ! 」
暑がりで汗っかきな僕にとって、背中にバックパックが密着していることは
イコール背中に大量の汗をかくことを意味します。
でも、バイクだからしょうがないか〜…
と我慢しながら夏場はバイクに乗ってきたんですね。
(逆に、冬場のバックパックは背中を温めてくれる効果があるので万々歳です。)
救世主、現る
さて、前置きが長くなりましたが
背中の汗、通称せな汗で悩む僕の目の前に現れたのが、今回紹介する救世主です。
日本が誇るバイク用品メーカー、KUSHITANI製品。
「K-3587 バックパック」です! (16,000円+税)
バッグ類ってクシタニ製品の中では比較的地味なジャンルな気もしますが、
2020年春夏のタイミングで、大きくリニューアルされました。
バックパックは特に大きなモデルチェンジを遂げていて、
従来の商品とは全く異なるものへと進化していますので紹介します。
ここがすごいよ新バックパック
質感がGOOD
新バックパックの細かな写真とともに、イチオシポイントを紹介しますね。
まずは表側。立体的なクシタニエンブレムの下には、赤いワンポイントが差されています。
過度な差し色は中学生の運動靴みたいで個人的に苦手なのですが、これなら許容範囲。
ちなみに、赤い差し色部分から下に伸びているグレーのラインは、反射素材でできたリフレクターになっています。安全意識がとても高くて良いですね。
各素材の質感も、非常に高いです。
収納ポケットについて
表側の上の方に目を移します。
このバックパックは、ファスナーではなく、フラップをかぶせてバッグを閉じるタイプです。
バックルでパチッと止めますが、このフラップ自体も1,680dの分厚いナイロンでできていますので結構しっかりとした触りごたえがあります。
フラップを上から見てみます。
止水ジップの中は小さな収納スペースがあり、私は長財布とティッシュ、キーケースを入れるのに使っています。
グローブをはめたままでも操作がしやすいように、ジップの持ち手が大きいものになっていますね。
少し見にくいでですが蓋の背中側(上の写真で向かって右側)にもジップがついていて、中には雨用のカバーが入っています。
工場出荷の段階で撥水の加工がしてあるそうですが、ずぶ濡れになると流石にアウトなので雨の際は基本的にカバー着用がベターみたいです。
次に、背負ったときに自分の左手側にくる部分にも収納スペースがあります。
ここは、使い道が正直謎です。竹で作った水鉄砲なんかがすっぽり入りそうなイメージです。
両側にペットボトルを入れられるようなポケットもありますが、、500mlのペットボトルを入れるには少し窮屈でした。
細長い水筒のようなものの方が、相性は良いと思います。
アジャスタブルな固定ひも
背中側です。
ナイロンのしっかりした背負い紐は、体に接する部分がメッシュになっていて快適です。
胸と腰の部分に、それぞれバッグを体に固定する紐がついています。
上の写真の赤いストライプの部分がスライダーにのレールのようになっていて、
胸の紐の位置を動かして調整できるのが高評価ポイントですね。
腰の部分の固定紐は、位置の調整はできず長さ調整のみです。
特徴を決定づける背中部分
そしてこのバックパック一番のポイントが、この背中部分にあります。
一見普通のメッシュのように見えますが、これを斜めから見ると、、、
荷室部分にワイヤーが入っていて、メッシュ部分が少し浮いているのがお分かりいただけますでしょうか?
真横から見てみます。
この隙間こそが、このバックパック最大のウリなんです。
バッグ本体が背中に密着しないので、バッグと背中の間に風の通り道ができます。
そのため、服が汗で背中にくっつくのを防いでくれるんですね。
汗っかき一族には最高にありがたいデザインじゃないですか?
実はこういったデザインのバッグは、アウトドア用品の領域では以前からあった機能みたいです。
ですが、バイクに乗ったときの背中の丸まり具合にうまーく沿った形のものが
バイク用として発売されるのはおそらく初めてのことなので、大きな意味がありますね!
床に置いてみても、しっかり空間があるのがわかりますね。
ドローコードの使い方
表側のフラップ部分ですが、ゴム製のドローコードがついています。
グローブやアウターを一時的に挟んでおけるようになっている!とのことですが、
僕の挟み方が下手なのでしょうか、少し心もとない感じになっちゃいました…笑
どなたか上手な挟み方を教えてください。
下のような感じで、キャップをぶら下げておく使い道もあります。
メインの荷室
上部のフラップを開けて、メインの荷室を見てみます。
最初に言いますが、正直、容量は大きくありません。
(公称値の17Lよりも、実際は小さく感じます。)
キュッと絞ってあるコードを緩めるだけでは、背中の湾曲のおかげで全くといっていいほど荷物の出し入れはできません。
そこで、サイドについているファスナーを開けます。
これでようやく、底まで手が入るようになります。
ちなみに荷室の内部は、背中側にポケットが一つあるのみのシンプルな構造です。
注意すべきは、背中側が大きく湾曲しているので、このポケットにPCやタブレットは入りません。
荷室自体が三日月のような形をした空間になっています。固さや一定の形状を保つ必要のあるものの収納にはめっぽう向いていないです。
逆に、着替えや小さなポーチに小分けされたものであれば、この空間を有効に使えます。
こんな人にオススメ
紹介してきたように特徴的なバックパックですが、こんな人には胸を張ってオススメできると思います。
汗っかきな人
私です。笑
今の季節に使っても、バックパックを背負っているのにも関わらず背中に何も当たっていないという、不思議な感覚を味わえます。
これ、夏場であれば快適この上ないことはきっと間違いありません。
大きなバックパックを別で持っているor買える人
このバックパック、これ一つであらゆる用途を賄えます!とはお世辞にも言えません。
春夏秋の快適性と、デザイン性にレーダーチャートを全振りした商品です。
PCの運搬や、2泊以上のツーリングには別のバックパックがあるよ!
という人にはプラスワンの選択肢としてオススメできます。
現に僕も、このバックパックを買ってからも通勤はエンデュリスタンですし、
バイクに乗らないときはミステリーランチを使っています。
1泊のツーリングであれば、これだけでも十分対応可能かと思います。
新しいもの好きな人
これも私ですね。笑
今まで街中やツーリング先の景色の中にはなかったデザインのバックパックです。
見る人が見れば、「あ、クシタニだ!」と一瞬で分かるのに、
まだまだ使っている人が少ないバックパック、、、
この響きがなんだか魅力的に聴こえたあなたは、買った方が間違いなく幸せになれますね。笑
まとめ
簡単ではありますが、インプレッションをお届けしました。いかがでしたか?
SNSやレビューブログではまだ大きく取り上げられていないようですが、
店舗では品切れのところも出始めていて、密かに人気が上昇中です。
クシタニ製品はもともとの値段が高い一方、
実は他のブランドよりも手放す時の値段のつき方も違います。
気になったら躊躇わずにいったん買ってみて、じっくり使ってみてください。
決して後悔はしない一品かと思いますよ。
では!